自動車や航空機、産業機器などの組込ソフトウェアを開発する際に事前にコンピューター上でモデルを設計し、このモデルを用いて動作検証などのシミュレーションを行うことで、効率よく開発を進めることができます。モデルベース開発 ( MBD ) とはこの開発手法を指します。
ここでは、アイ・シー・エスで過去に導入支援した事例を中心にご紹介します。
| 業界・利用シーン | 組込システム開発 ( 自動車・航空機・産業機器など ) |
|---|---|
| キーワード | モデルベース開発 / MBD / シミュレーション / MATLAB / Simulink |
モデルベース開発とは、「モデル」を使ったシステム開発の手法のことです。
たとえば、自動車を制御するシステムを開発するときに、いきなりプログラミングするのではなく、まずはシステムの動作や制御ロジックなどを再現した「モデル」をコンピューター上に作ります。
このモデルを利用することで、実機がなくても机上で動作検証や様々なシミュレーションすることができます。
特に、自動車や航空機、産業機器などの組込みシステム開発で広く使用されている手法です。
モデルとは、処理のブロックを組み合わせ、制御の流れや構造を図にしたものを指します。たとえば、自動車のブレーキ制御では「ブレーキペダルを踏む」→「ブレーキの強さを判断」→「状況確認・計算」→「車体停止」というブロックを順に線でつなぐと、ブレーキ制御の「設計図」になります。この設計図がモデルにあたります。
このように、“モデル化” することで視覚的に誰でも分かりやすくなり、ブロックを組み替えるだけで様々に検証できるのが特徴です。
実機がないと動作検証ができず、開発リードタイムが長くなってしまう…。そこで、MBDの導入により、従来の制御ソフトを忠実に再現したモデルを作成。モデルを用いることで “実機レス” でシミュレーションできる環境を構築しました。
アイ・シー・エスでは、主に「MATLAB / Simulink」を利用したモデルベース開発支援に多数取り組んできました。
これらのノウハウを活かし、MATLABを用いたデータ分析事例もございますので、ご興味のある方はこちらの事例もご参考ください。
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