図面管理システム導入でどんなメリットがあるのかをまとめました。
これからシステム導入をご検討される方のお役に立てば幸いです!
図面管理システムとは、図面ファイルや関連する技術文書など、設計業務において作成される様々な文書ファイルを一元管理するシステムです。
また、図面の格納だけでなく、承認機能やバージョン管理、アクセス権限の設定など、高度な管理・共有が可能です。中には、“図面” に特化した機能を搭載する製品もあり、その点が文書管理システムとの差別化ポイントにもなっています。
それでは、さっそく図面管理システムの導入で何ができるようになるのかを見ていきましょう!
システム導入によって図面やその関連ファイルを一元管理できるようになります。
図面ファイルが一カ所に集約・管理されるため、図面管理の属人化や乱雑化の解消につながります。
システム画面から目的の図面をすぐに検索できます。
システムのスペックと管理枚数にもよりますが、検索時間はほんの数秒で済むケースが多いと思います。
個人管理が常態化している現場や、曖昧に管理している現場では、この図面の捜索に1日あたり約30~60分も費やしているとも言われていますので、検索時間が数秒になるだけでも劇的な効率化ではないでしょうか。
また、図面の検索時間が削減されると、設計業務において様々なメリットがあります。
たとえば、流用したい図面が見つけられず設計に取りかかるまでに時間をかけすぎていないでしょうか?
検索に時間がかからなければ、このような図面探しの手間に悩む必要はありません。
すぐに検索して、すぐに流用設計に取りかかれます。
このように、設計に集中できる時間が生まれるのも導入効果のひとつです。
図面管理システムでは、図面の “バージョン” も管理します。
※ システムによっては、バージョン管理を「リビジョン管理」や「版管理」とも呼びます
仕組みは次のようになっています。
図面管理システムでは、管理・検索だけでなく、承認 ( ワークフロー ) も行えます。
承認担当者がシステムにアクセスできる環境・端末があれば、いつでも、どこでも承認できます。
「担当者が不在だから、業務が停滞してしまう…」といった人・時間・場所による縛りがなくなり、出張先や在宅勤務においてもリモート承認できるようになるなど、新しい働き方も検討できます。
対応するCADソフトとPDM ( 図面管理システム ) を連携することができます。
この点が、文書管理システムとの違いでもあります。
やはり “図面管理” 専用のシステムなので、図面や設計に特化した機能や連携が可能というわけです。
図面は企業の資産と言われます。
企業にとって重要な図面に対して、情報漏洩や改ざんといったリスクへの対策は十分でしょうか?
図面管理システムの導入によって、一定のセキュリティレベルをクリアすることができます。
特に、図面の管理が属人化している現場や、管理ルールが曖昧になっている現場では、図面の保管場所が一元化されることによって、セキュリティが担保されたサーバーで図面を安全に集中管理できます。
これに合わせて、細かなアクセス権限を割り振れるシステムもあります。
たとえば、部署、チーム、特定の人物といった単位で図面へのアクセス制限をかけたり、「図面が承認中になったらアクセスを許可する」といった条件付きの制限をかけることもできます。
ここまで、図面管理システムの主な導入メリットをまとめました。
特に導入を検討中の方には、何か気づきや参考になる点があれば幸いです。
図面管理システムは、図面検索やリビジョン管理、ワークフローといった基本機能だけを見ていると、その導入効果まで想像するのが難しく「今のままでいいや!」と思ってしまいます。
ですが、今回ご紹介させていただいたメリットの中にもあったように「競争力アップ」や「業務の継承」、「セキュリティ」といった、もっとマクロな切り口で見てみると図面管理システムの必要性、そして重要性も見えてきます。
図面管理システムは、ひとつ導入すれば大きな変革がもたらせるような製品ではないかもしれませんが、様々な業務・工程において波及的な効果が期待できるシステムだと思っています。
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