コラム

日進製作所様での工場見学から学ぶ。現場の自働化・DX 化を促進する 『サガネ係長のSMART FACTORY 』

2024年05月10日

1. はじめに

サガネ係長のSMART FACTORY

アイ・シー・エスでは、様々な企業様とパートナーシップを結び、ものづくりの全工程において課題解決ができるよう様々なソリューションを提供しております。
そこで今回は、株式会社日進製作所様サガネ係長のSMART FACTORYをご紹介します。

Tier1⾃動⾞部品メーカー、⽼舗工作機械メーカーとして高い技術力をもつ日進製作所様。⾃社の生産ラインでスマートファクトリーを構築されたことをきっかけに、ノウハウを結集して開発されたのが「サガネ係長のSMART FACTORY 」です。

<サガネ係長のSMART FACTORY とは?>

現場の⾃働化・DX 化のレベルを高める商品・サービス群です。
“SCADA” と呼ばれる、現場の装置・設備から得られる情報を一ヵ所に集めて監視、制御する仕組みを構築し、このシステムを中心に、品質トレーサビリティシステムの活用、⾃動化関連装置 ( 検査・計測・搬送・刻印 ) をセットでご検討いただくことで、より高度なスマートラインの立ち上げと維持管理を実現できます。

販売パートナーとして製品知識を深めるため京都府京丹後市にある工場にお伺いし工場見学・製品説明会を実施していただきましたので、その様子をお伝えします。

2. 工場見学

⾃動⾞用エンジン部品の製造現場を見学させていただきました。
ご案内いただいたラインは、少人数で業務を回せるように設計されており、アームロボットが設備にワーク(エンジン部品)を投入、設備と設備の間はコンベアを繋いでワークを流す仕組みになっています。
また、全ての設備がPLC・センサ等からデータを⾃動で収集し、集めたデータは製造現場の生産性向上に活用しているとご説明いただきました。

製造工程をひとつひとつ見せていただきながら、抱えられていた課題なども詳しくお話いただきました。
そこで今回は、「稼働監視&ロス分析」・「不良集計」について日進製作所様が行われた課題改善の取り組みを紹介します。

稼働監視&ロス分析

従来は、手書きの作業日報をもとに1 カ月間の不稼働時間をグラフ化していましたが、停止要因の追及が困難で対策の立案に苦労しているという状況でした。しかし、サガネ係長のSMART FACTORYにより設備データを⾃動収集することで、不稼働時間が長い設備やトラブル要因が一目で把握できるようになりました。例えば、チョコ停に関してはエラーコード別に集計され、停止時間の多い順にランキング表示。改善対象が一目でわかる仕組みが構築されました。

こういった取り組みにより現状把握にかかる時間が削減され手書きの日報は廃止、稼働率の8%向上につながったそうです。また設備の稼働監視は、設備の稼働・停止だけがわかっても意味がなく停止要因の分析ができることが重要だとご説明いただきました。

不良集計

現場に入力端末を設置し、外観検査の結果をその場で入力してもらう仕組みを構築されています。
「側面打跡」や「汚れ」など、あらかじめ不良特性をカテゴライズしておくことで、現場での入力は数値カウントのみで良いため、作業負担は最小限になります。
また、不良品の現物は入力端末の横に設置されている部品ラック保管し、現場リーダーが不良の確認を行うそうです。

( 左図 ) 不良特性ごとに不良数を集計。現場では数値入力のみで完了。
( 右図 ) 不良発生数をグラフ化。設備稼働データと連携すると、設備別・不良特性別にランキング表示も可能に。

さらに、不良集計は設備の稼働監視データと連携して分析していると紹介いただきました。
データ連携により設備別・不良特性別に不良発生率をグラフ化できるため、不良率の高いラインや品種を特定できるという仕組みです。
不良発生の実態を正しく捉えるには、不良品の数をただ修正するだけではなく、生産数に対してどれだけ不良が発生しているか、発生周期はどうなっているか、を把握することが重要です。

3. サガネ係長のSMART FACTORYおすすめポイント

工場見学のあとは会議室に移動し、製品概要や導入事例をたっぷりお伝えいただきました。
なんと導入実績は100ラインを突破 ( 2023年12月12日時点 ) 。
様々な業界で活用されている「サガネ係長のSMART FACTORY」のおすすめポイントを紹介します。

■ ハード・ソフト・導入支援を一括サポート

1つめのおすすめポイントは、ハード・ソフト・導入支援を一括でサポートしていただける点です。
スマートファクトリーを構築するためには、データ収集・制御の自動化だけでなく、計測・検査・搬送・搬入など、これまで人の手で行っていた作業工程の自動化も同時に進める必要があります。
「サガネ係長のSMART FACTORY」は、データ収集・制御を担うSCADAシステム ( いわゆる、ソフト ) と作業工程の自動化を支援する自動関連装置 ( いわゆる、ハード ) をセットでご提案できます。

さらに、導入前・導入後の支援サービスも充実しています。
「スマートファクトリーやDX化に取り組みたいが、進め方がわからない…」とお悩みのお客様には、課題整理から伴走していただけますので、まずはお気軽にご相談ください。

■ 実運用から生まれたアプリが揃っており、クイックスタートが可能

2つめのおすすめポイントは、実運用から生まれたアプリが揃っており、クイックスタートが可能ということです。実際の製造ラインで使っているシステムをアプリ化しているため、「どのようなデータがあれば現場改善につながるか」「生産管理に役立つか」という視点がしっかり組み込まれています。

また、シフトスケジュールやライン構成・刃物構成などの情報はお客様自身で変更できるように設計されており、変化や新しい要望にも柔軟に対応できるプラットフォームとしてもご利用いただけます。

4. まとめ

今回は日進製作所様の工場見学を通して、サガネ係長のSMART FACTORY の概要・魅力をご紹介いたしました。
スマートファクトリーを実現するためには現場データの集約だけでなく、現場作業の⾃動化・効率化も連携して進めて行く必要があります。
「スマートファクトリー化を検討したい」「⾃動化・省人化を進めたい」とお考えの方は、ぜひ当社へご相談ください。また日進製作所様への工場見学をご希望の方は一度当社へご連絡ください。

※ ダウンロード資料やセミナーも定期的に開催しておりますので、ご参考ください。

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